サージェント・ペパーズのパロディ・デザイン
世界中にこれだけパロディ・デザインがあるって知ってた!?
ビートルズの最高傑作アルバムと誉れの高い「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」。まずは、ポリスがスタジオに駆け付けて取り締まっている構図のパロディ。作者のクリス・パーカーは、毎年その年に亡くなった著名人をサージェント風にコラージュした作品を発表しているアーティストで、この作品はコロナ渦で求められるソーシャルディスタンスを表したもの。
ライバルのストーンズもやってしまった?
ビートルズとはライバル関係にあったローリング・ストーンズだが、お互いに影響を受け合っていたのは誰もが認めるところだろう。サージェントから遅れること半年後に発売した「サタニック・マジェスティーズ」は、サイケデリックなコンセプトアルバムという点も含め、もろに影響を受けているアルバムカバーとそれまでのストーンズとはかけ離れたサウンドもあって物議をかもしたアルバムだ。
ちなみにこのジャケットには、イースターエッグとしてビートルズの顔が紛れているが、これはサージェントのジャケットでシャーリー・テンプルが着ているセーターに「WELCOME TO ROLLING STONES」と書かれていたことへの返答と解釈できる。
テクノサウンドの始祖クラフトワークの秀逸なパロディ
テクノサウンドの始祖であるドイツのバンド、クラフトワークをビートルズに見立て、背景には古今東西のロボットたちが並んでいるという、イマジネーション豊かなアートワークがこれだ。真ん中にはナチスの衣装を着たクラフトワーク、左横には本人たちのマネキンが並んでいる。右端にはスター・ウォーズのC-3POとR2-D2、背景左側にはウエストワールドのユル・ブリンナー、鉄腕アトムなどなど、AIロボット時代のサージェントという発想が面白い。
世界中のアーティストがパロディしたサージェントワールド🌏
ビートルズ自体が、架空のバンドである「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」を演じており、背景のハリボテも当時の世相を表す人や歴史的な偉人たちで飾るなど、コンセプトがそもそもパロディだったことを考えると、サージェントのパロディはこれからもますます増え続けるに違いない。以下に、その一部を紹介する。
裏側から見たサージェント・ペパーズ?
この一枚は、マルチキーボーディストの深町 純による「サージェントペパーズ」のトリビュート・アルバムで、ピアノからシンセサイザーまですべて一人で生演奏しているのをダイレクトカッティングした離れ技レコード。ビートルズをはじめとした登場人物が全員後ろを向いているアイデア抜群のジャケットも素晴らしい。
サージェントのデザイナー、ピーター・ブレイク本人によるパロディ!
最後に極めつけの作品を紹介する。サージェント・ペパーズのアルバムカバーをデザインした、イギリス人ポップアート作家、ピーター・ブレイク本人によるサージェントの更新版だ。この作品は、2012年にブレイクが満80歳になるのを記念して制作されたアートワーク。
ニュー・ヴァージョンには、ピーター・ブレイクと家族を中心に、エイミー・ワインハウス、エリック・クラプトン、ミック・ジャガー、ノエル・ギャラガー、ポール・ウェラー、エルヴィス・コステロ、エルトン・ジョン、デヴィッド・ボウイ、モンティ・パイソン、ヴィヴィアン・ウェストウッド、ケイト・モス、ダニー・ボイル、テレンス・コンラン、ポール・スミス、そしてポール・マッカートニーらが登場。そのほとんどがイギリス人で、ブレイクと親しい友人たちが中心となっている。
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