極私的ショートショート “忽然と消えたCJ” 2023.06.03 NOVEL 実際に起きた世にも不思議な逃亡劇 これは、実際に起きた出来事である。家でレコードを聴き終えたわたしは、カバージャケットにそれをしまおうとしたが、盤面の一部にカビの予兆が見えたので、いつものように水洗いをしてからキッチンの壁にそれを立て掛けた。この状態で40分ほど置いておけば、水分がとんで盤面も見違えるようにきれいにな... 詳しくはこちら
ショートストーリー“謎の音盤UFO” 第4話 完 2023.06.01 NOVEL 時空を超えて 謎の音盤UFOの正体は、結局のところまだ分かっていない。 わたしは、あの日体験した出来事を、今でもたまに思い出す。 夢だったと思えば、それが一番ラクなのかもしれない。 しかし、同様の体験をした人物が同時代・同時間的に存在したことを 後で知ったわたしには、それらが共同幻想として片付... 詳しくはこちら
ショートストーリー“謎の音盤UFO” 第3話 2023.06.01 NOVEL 謎の音盤UFOを守るために立ち上がった3人組 実際のところ、謎の音盤UFOは無害だった。出現する場所は神出鬼没で、ロンドン以外にもTOKYO、パリ、NYと世界にまたがっているのが特徴である。また、音盤が見えるのはごく限られた人達だということも次第に知られるようになっていった。 “見える人”の特徴は、... 詳しくはこちら
ショートストーリー“謎の音盤UFO” 第2話 2023.06.01 NOVEL イギリスの秘密組織に察知されていた“謎の音盤UFO” 夢か現実か判断できないなかで“わたし”が目の当たりにした謎の音盤は、イギリスのとある秘密機関にもキャッチされ、数日後には未確認飛行物体として厳しい監視下に置かれていた。 表向きは映画製作会社という仮の姿を持つその秘密機関は、宇宙からやって来る侵略... 詳しくはこちら
ショートストーリー“謎の音盤UFO” 第1話 2023.05.31 NOVEL Surrealistic Dream 超現実的な夢 昨夜、わたしはある夢を見た。 遥かに見渡せる大地と澄みわたった青空の彼方から、黒い円盤状の物体が現れたのである。 その物体は、見る見るうちに増殖していって、やがて隊列を組んだかと思うと、こちらに向かって飛んでくるではないか! 隊列を組んだその群... 詳しくはこちら
オリジナル小説「秘密の八重歯」第五章 – 16(最終回) 2021.06.30 NOVEL 目に見えない、大切なものを追い求めて 主犯のOは、ハワイでの生活を経てフィリピンのマニラに移り住んで平穏に暮らしたが、共犯者のノエルは、その後どのような人生を歩んだのだろうか? [caption id="attachment_7322" align="alignnone" width="423"... 詳しくはこちら
オリジナル小説「秘密の八重歯」第五章 – 15 2021.06.28 NOVEL 三多摩地区で刻まれた、いちご白書 三億円事件の捜査が暗礁に乗り上げるなか、警視庁では三多摩地区一帯に2,000人もの警察官を導入してローラー作戦をかけ、アパートやマンションを含めたすべての入居者への聞き込み調査を実施した。警察が重きを置いたのは、10代後半から20代までの学生や若者たちである。三億円事件の捜査という名... 詳しくはこちら
オリジナル小説「秘密の八重歯」第五章 – 14 2021.06.27 NOVEL 世紀の完全犯罪に隠されていた極秘工作 いつの日か、少年Sと約束した話をノエルは思い出していた。大きなヤマを越えて、すこし大人になったら、海岸沿いの家に住んでバーでも始めるよ・・そんな話だったと思う。もし、そのときは、アメ車に乗って遊びに行く約束をしたのだが、そんな夢もSの死で叶わなくなってしまった。 ... 詳しくはこちら
オリジナル小説「秘密の八重歯」第五章 – 13 2021.06.26 NOVEL 憧れのレーサーの死、そしてクロスロードへ 親友の少年Sの死から、ようやく精神的に立ち直ったノエルは、レーシングチームに通って見習いとしての仕事に精を出す傍ら、ジムで筋力トレーニングに励んでレーサーとしての鍛錬を積んでいた。しかし、1969年2月12日、ノエルにとってふたたびショッキングな出来事が起こる。  ... 詳しくはこちら
オリジナル小説「秘密の八重歯」第五章 – 12 2021.06.25 NOVEL 昭和の名刑事、平塚八兵衛が投入される 警視庁の特別捜査本部では、捜査員195人を動員して捜査にあたったが、1968年内中の事件解決には至らなかった。改造白バイ、盗難カローラ、現金輸送車を始めとする大量の遺留品からは、犯人逮捕へと結びつく有力な手がかりは得られなかったのである。 遺留品の中には、レイン... 詳しくはこちら
オリジナル小説「秘密の八重歯」第五章 – 11 2021.06.24 NOVEL Yナンバーのフォードムスタング 少年Sのショッキングな死の報せを聞いた翌日、賭博師Oの家の庭には、大きな黒い外車が駐まっていた。Yナンバーのフォードムスタングだ。居間のソファには、黒い帽子の男とOが向かい合って話をしていた。 [caption id="attachment_7066" align="alignn... 詳しくはこちら
オリジナル小説「秘密の八重歯」第五章 – 10 2021.06.24 NOVEL あまりにも急過ぎる仲間の死 事件から5日後の1968年12月15日深夜、少年Sは恋ヶ窪の戸倉にある自宅の2階で、父親が以前購入して隠し持っていた青酸カリを飲んで中毒死する。死因は自殺とされるが、今持ってこの事件にはいくつかの疑問符が残されている。 Sが中毒死をする日の昼過ぎ、警視庁立川署の捜査員2名... 詳しくはこちら