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アカサカベースの廃盤アワー 第1話

昭和のメリケン、あるいは欧州のトーキョー

わたしが小学生だったころ、地元の東京スタジアム“一塁ベース側住宅”から歩いて行ける商店街といえば三ノ輪銀座だった。そう、今のジョイフル三ノ輪である。途中には、ミートソースがおいしかった『レストランマキ』、食パンをその場で切ってくれる惣菜パンの店、夜になると大人の笑い声が絶えないトリスバーがあって、その先の豆腐屋を越えると・・そこはもう三ノ輪銀座だった。

 

 

この三ノ輪銀座には、ジュークボックスのあるムーディーな喫茶店、都電三ノ輪駅の発着場にあった『杉田書店』、いつも蒲焼のニオイが充満していた惣菜屋などがあったが、小学生にとっての目玉といえば商店街に入ってほどなくあるオモチャ屋だった。

 

三ノ輪銀座のレコード屋には、ハリウッドがあった

 

 

やがて小学校の高学年になると、少年の興味はオモチャからレコードへと変わっていく。当時、一番夢中だったのがスティーブ・マックィーンで、いつもレコード屋に行っては、「大脱走」のサントラ盤を探すのが日課だった。当然、買えるのはシングル盤のみで、「大脱走」はミッチ・ミラー合唱団のシングルしか置いてないのが定石だった。しかし・・ある日突然、オリジナル・サウンドトラック盤を手に入れたのである。マックィーンがバイクで疾走している緑色のジャケットを見つけたときの興奮は、今でも鮮烈に覚えている。

 

 

このレコード屋の店主は、よほど映画好きだったとみえてサントラ盤が豊富だった。しかし、オリジナルと明記されてないサントラ盤は、その大半が日本の吹奏楽団が演奏している焼き直しレコードで、ムード歌謡の延長線上にあるニセモノだった。もちろん、その演奏も含めて秀逸なものもあるにはあったが、オリジナル・サウンドトラックを追いかけている少年にとって、このニセモノをつかませられるのは騙された気分であり屈辱以外のナニモノでもなかった。

 

かつてレコード屋だった場所は、現在喫茶店に生まれ変わって今でも営業している。カウンターと店先でおいしいコーヒーを味わえる。

 

三ノ輪銀座にあったレコード屋さんは、現在喫茶店として営業している。店主に聞くと、レコード屋さんを営んでいた方は大家さんなのだそうで、当時の貴重なエピソードを聞かせてくれた。当時は、ご夫婦でレコード店を経営しており、旦那さんは坂本 九のバックコーラスを担当していた方。奥さんは、日劇ミュージックホールのダンサーだったそうだ。元ダンサーの方がお店を出すということで、開店前から地元では大きな話題となっていたのだという。

 

昭和40年代のアメリカは、スマートでユーモラスだった

そんな少年時代を過ごした自分にとって、町を歩いていて自然と目に飛び込んでくるのはアメリカのアイコンばかりだった。化粧品店にはチャールス・ブロンソンのマンダム、パン屋の店頭にはペプシコーラの自販機(王冠の裏シールを剥がすと500円が当たった)、小学校前の模型店『ノグチ屋』で買った007のミニカー、駄菓子屋の『パンチ堂』で当たった「ララミー牧場」のメンコなど・・・。

 

 

テレビ番組は、「わんぱくフリッパー」、「奥さまは魔女」、「ルーシー・ショー」、「バットマン」、「0011ナポレオン・ソロ」、「コンバット」などが放送されていて、アメリカの生活の様子はお茶の間で見ることができて、意外と身近だった。どのセリフもウィットにとんでいて、声優による軽妙な日本語の吹き替えもセンスが良かった。

 

こんな時代の廃盤レコードなどを、これからブログで紹介していくので、乞うご期待!

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定休日:土日祭日
代表者名 前嶋とおる
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