ザ・アストロノーツ「真夏のリズム　〜サーフィン!!」

アストロノーツが1963年にリリースしたファーストアルバムがこれだ。アメリカ本国よりも日本で人気を博したサーフロックバンドで、日本ではエレキギターのベンチャーズより先駆けてインストルメンタルの「太陽の彼方に」をヒットさせたグループである。

のってけ　のってけ　のってけ　サーフィン！

エレキギターによるメロディラインが、“ノッテケ　ノッテケ　ノッテケ”と聴こえることから、日本人の耳に親しみやすかったのが受けて大ヒットしたのが「太陽の彼方に」という曲。誰もが一度は聴いたことがあるような覚えやすく耳に残るメロディラインが印象的だ。

のってけ　のってけ　のってけ　サーフィン

夏の　夏の　真夏のリズムさ

波に　波に　波に　乗れ乗れ　太陽の彼方

そのメロディラインに合わせて、日本語の歌詞がつけられたカバー曲も同様にヒットした。それから間もなく「ダイヤモンドヘッド」が大ヒットしたベンチャーズと、このアストロノーツは1965年に日本で共演している。この共演がきっかけで本格的なエレキブームが到来する。このブームが発端となり、GS（グループ・サウンズ）などのニューカルチャーが誕生したことを思うと、彼らの日本での功績はとても大きいといえるだろう。