2021年 迎春 アカサカベース最初の仕事は❓
昨年の12月の暮れに預かった2本のギターを修理❗
皆さん、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします❣
さて、2021年最初のアカサカベースの仕事は、昨年のクリスマスに預かった2本のギターを修理することから始まりました。1本はモラレスのセミアコで、奥原宿にあるロカビリーバーの店主から預かったもの。もう1本は、同じマンションに住むミセスジーンから預かった、Fuji Guitar No.90というクラシックギター。共に年季の入ったジャパンビンテージです。
モラレスのセミアコの症状はフレット音痴。果たしてその原因は❓
まずは、モラレスのセミアコ修理から。ギターを預かった際に聞いていた話では、チューニングを合わせてもフレット音痴になっており、このままでは使いものにならないとのこと。ギターをチェックしたところ、たしかに4フレットあたりからフレット音痴の症状が出ている。これくらいならブリッジ調整でなんとかなると思って、位置や高さを変えてみたものの、まったく改善せず、どうやらこれはネックの波打ちが原因のようです。
お手製のネックアイロンを使ってネックをヒーティング
モラレスには、アルミ製の角パイプをクランプでネックに固定し、ガスストーブの前に40分ほど放置してみました。この間、特製のラバーヒーターを倉庫から探し出してきて、改めて角パイプにラバーをセット。電源スイッチオンから数分後にはアイロンが手で触れない程度の温度まで温まります。この作業を2回繰り返した後、ヒーターを取り外して半日ほど自然冷却。
冷却後にチューニングしてみると、フレット音痴はなんとか完治❗
モラレスのネックは、まっすぐに修正できました。ただ、ネックの元起き症状が出ており、弦高がかなり高い状態。ブリッジの位置をテールピース側に寄せることで弦高は低くできますが、寄せすぎるとビビリが出てしまうため、ビビらないギリギリの位置でブリッジを固定。これでひとまず修理は終了です。なんとかギターが弾ける状態になりました。元起きの修理は、ネックリセットを施す必要があり、そこまでやるかどうかはオーナーとの相談です。
もう一本のクラシックギターは、弦の取り寄せから
もう一本のギター、Fuji Guitar No.90のほうは、切れている4弦の取り寄せをアマゾンで行いました。送料込みで240円、はるばると北九州から3日ほどかかって東京に届きました。さっそく弦を張ってチューニングしてみると、このギターもかなり順反りしてるのが分かりました。モラレスと同様、お手製のネックアイロンを使ってネックを修正。同じ手順でヒーティングを行いました。
順反りが完治して、弾きやすくなったクラシックギター♫
このクラシックギター、その作りから想定しておそらく1960〜70年代につくられたものと思われます。No.90という品番からすると、当時9,000円の定価で売られていた中級クラスのギターでしょう。ネックは現代のクラシックギターと比較すると細めで、なかなか弾きやすく、音は上品な感じで鳴りは抑えられている印象です。
今回は、久しぶりにギターの修理を行いました。ギターは、きちんと整備してあげると音が見違えるほど良くなります。皆さんの家にも、ホコリをかぶっているギターがあったら、ぜひ調整してみてください。きっとギターも喜んでくれると思いますよ〜❣
Akasaka Base|オリジナルのオーディオ製品とアメリカ雑貨
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