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ロックのポスターデザインを考察する -その3

一味違うヨーロッパのポスターデザイン

こちらは、フリートウッド・マックのコンサート公演ポスター(左 1970年)と、トラフィックのポスター(右 1974年)。共に西ドイツで行われたツアーの告知ポスターで、同じアーティストによって描かれている。キーヴィジュアルを正面に据え、文字はシンプルに脇に添えるレイアウトは、ロックコンサートというよりアートの展覧会を思わせるデザインだ。

 

 

 

ローリング・ストーンズの凝ったコンサートポスター

ロック界のスーパーバンド、ローリング・ストーンズのコンサートポスターには、一貫性のようなものがない。メンバー写真を使っているものが多いが、使わないものも多く作られている。赤い口唇のアイコンは定番だが、それ以外には制約を付けず自由にやらせていたというのが実情ではないだろうか。数あるポスターから優れていると思ったものを2点ピックアップしてみた。

 

 

 

モノクロームや2色刷りがニューウェイヴだった

1970年代後半から80年代前半は、パンク・ニューウェイヴがロックの先端を駆け抜けた時代。完成されたメインストリームのロックは若者から敬遠され、メッセージ性の高い歌詞と単純なコードによるノイジーなサウンドを若者は支持したのだった。

 

ヴィジュアル表現について共通するのは、音楽性と同様に装飾性を省いた荒削りなデザインが良しとされ、ポピュリズムに反抗していくパンクロッカーたちは、1色や2色刷りなど、モノトーンの色彩を好んで取り入れた。そうした傾向は、コンサートポスターにも如実に表れている。

 

 

 

この写真集「THE ART OF ROCK」が刊行された1987年頃は、バブル景気に湧く日本とは裏腹にアメリカやイギリスでは景気の低迷で失業率が増え、若者たちの閉塞感が色濃く漂う時代でもあった。1970年代に完成しつくされてしまったロックへのカウンターとして登場したパンク・ニューウェイヴも、その後は徐々に淘汰されていき、高い音楽性を持ったミュージシャン以外は徐々に消えていった。

 

いま現在、ロックの黄金時代であった1960〜1970年代のパワーをもったアーティストはいない。音楽性、ファッション、カリスマ性の点においても傑出した新人は現れてこない。そこそこ才能のあるアーティストが増えた分、突出したタレントが出にくい状況になっているのだ。かつてエルビス・プレスリーやビートルズが登場してきたように、優れた音楽性とファッション、容姿の三拍子がそろったスーパースターは、果たして今後現れるのだろうか?

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