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オールドレンズで撮るデジカメ術 -インダスター22 50mm/f3.5

ロシアンレンズで撮る 社会主義的写真

先日、代官山の中古カメラ屋で衝動買いしたレオタックスFV。見た目も触感もライカそのもののレオタックス用に、ロシアンレンズの沈胴式インダスター22を別のお店で見つけて買ってきた。以前なら、フィルム撮影して現像プリントをしなくてはレンズのチェックができなかったが、今はデジカメにマウントアダプターを付ければ簡単に試写できる時代。便利になったものである。

 

 

インダスター22の画角は、標準レンズの50mmでf3.5だ。ライカの沈胴式エルマーと同じスペックで、戦後に戦勝国となったロシア(ソ連)が、ライカやツァイスなどのドイツ製カメラを模倣して生産したものだ。外観はエルマーに似ているが、レンズ構成はテッサーに近いため、本家エルマーよりもシャープな写りが期待できそうだ。

 

デジカメはミラーレスのSony NEX C3を使用

ミラーレスカメラのなかでも比較的安価に買えるNEX C3は、2011年から10年間愛用しているデジカメだ。スローシャッター撮影が面倒な点を除けば、通常の撮影にはまだまだ使える実用機である。NEX C3の画角はAPS-Cサイズのため、50mmレンズは35mm換算すると77mmになる。ポートレート撮影にはぴったりな焦点距離だ。

 

 

 

レンズを装着するにはマウントアダプターが必要で、インダスター22にはLMアダプター(Lマウント→Mマウント)を挟んだ上で、Leica M – NEXアダプターを介してNEX C3にレンズを装着した。さっそく液晶でモニターしてみると、ロシアンレンズにありがちなフォーカスがまったく定まらない不良品ではないことが分かった。

 

 

試しに沈胴させてみるとフランジバックが足りないため、途中までしか沈胴できない。無理に押し込むとC3の撮像素子に影響するためレンズは飛び出させた状態で使う必要がある。

 

適度にソフトで味のある描写

以下がインダスター22をデジカメに付けて撮った作例だ。この時代のレンズにしては、色ノリもなかなか良い。露出は絞り優先AE、フォーカスはマニュアルで撮影した。印象としては、赤エルマー(1950年代にライカが生産したコーティングされたエルマー。レンズ下部のF値のスケール表示が赤色になっている)の描写に近い感じで、カラー写真にも十分使えそうだ。

 

もしいつか、東欧を旅することがあれば、この組み合わせで写真を撮ってみると、社会主義的な写真が写るのではないか・・。そんな幻想を感じさせてくれるのもオールドレンズの魅力である。新宿の歌舞伎町や大久保辺りで見かけるロシア人らしき女性を撮るのも面白そうだ。

 

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