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アカサカベースの廃盤アワー 第16話

ピンキーとキラーズ「ピンキラのポピュラー音楽史」

この2枚組アルバムは、キングレコードの40周年記念企画のひとつとして1971年に発売されたもの。それだけに、ミュージカル風のジャケット写真から歌唱、編曲、演奏、選曲にいたるまで、そのすべてが渾然一体となった類まれな傑作だ。当時のキングレコードが総力をあげて制作したのが伝わってくる内容で、50年以上経ったいま聴いても新鮮さを感じさせる出色の出来栄えだ。

 

 

世界のポピュラー史を戦前(A面)、戦後(B面)、現代(C面)に分け、最後に日本の大ヒット曲(D面)で構成するという企画からしてスケールが大きい。編曲は、宮川泰、前田憲男、服部克久、若松正司、小野崎孝輔、渋谷毅、松岡直也、森岡賢一郎、大柿隆という当代一流のアレンジャーたちによる競演となっており、各々が他に負けじと腕を奮った曲がそろうなか、ピンキーとキラーズは堂々の歌唱力でそれに応えてみせている。

 

例えば、インストゥルメンタルのムード音楽では、しばしば同様の企画レコードを見かけることもあるが、世界のポピュラー音楽を28曲も集め、それを一つのグループがそつなく歌いこなしているレコードなど、世界広しといえどあまり無いのではないだろうか。実力なくしてはあり得ないピンキラの面目躍如たるアルバムがこれなのだ。

 

師匠のいずみたくから、デビュー前に「100曲のレパートリーをモノにすること」という至上命令を受け、森繁久弥の別荘で1週間合宿してモノにしたという伝説があるピンキラだが、デビュー曲「恋の季節」の大ヒットの陰には、こうした血の滲むような努力があったことを忘れてはならない。しかも、当時のピンキーはまだ16歳だったことを思えば尚更のことだ。

 

 

1981年にアルファレコードから発売された、タモリの「戦後日本歌謡史」という傑作パロディレコードを愛聴するわたしは、中古レコード店でこのピンキラ盤を見つけたときは、そのタイトルからただならぬものを感じて思わず手を止めた。値段を見ると…なんと、23,000円近くだ! その場は記憶に留めて家路についたのだが、やはりどうしても気になったので後日入手して聴いてみると、そのあまりの素晴らしさに感動してしまった。

 

現在、このアルバムはYouTube動画にはアップされておらず、すぐにお聴かせできないのが残念だが、1969年に松竹で封切られた映画「恋の季節」のオープニングシーンを見つけたので以下に紹介しよう。若干17歳のピンキーが愛らしく歌う姿を、どうぞご堪能あれ!

 

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