ミニプロジェクト 箱庭サウンドを目指す
ミニチュアを使った箱庭オーディオの世界
これは、長年温めてきたプロジェクトの一つ。進まなかった理由の一つは、創作の方向性がハッキリ決まらなかったことだ。当初は、ミニラジオのようなBluetoothスピーカーを作る予定だったが、既に似たような製品が巷にあふれていることもあり、計画を変えて一気に作り上げたのがこれである。
ベースとなった素材は100円ショップで見つけた小型のシェルフ。壁に固定して小物を飾るインテリアグッズで、本来の用途で飾ってみたのが上の写真だ。とりあえず、数年前にリリースされた Technics のターンテーブル、SL-1200シリーズを1/8スケールで再現したミニチュアを置いてみた。
シンプルなパッシブ型ステレオスピーカーに決定!
方針さえ決まれば、この程度の創作なら半日もあれば出来上がる。目指したのは、1970年代のレトロフューチャーデザイン。機能優先のモダニズム精神から派生したファニチャーである。こう書くともっともらしいが、“創作とはインスピレーション”なので目くじらを立てずに読んでほしい(笑)。
用意したのは、秋葉原で買っておいた小さなフルレンジユニット2個。コンパクトだが、再生するとエッジが小気味よくプルプルと振動する優れものだ。このユニット経41φに合わせて板を丸く2個くり抜き、背面板も同じ186×86mmサイズにカットしたのが左上の写真。
モダンデザインをイメージしたので、表面にはあえて彩色せずにナチュラルテイストにしてみた。バッフルも背面板もピッタリとうまくはめ込むことができた。ここまでくれば、あとは背面板にターミナルをLR2セット取り付けて、配線すればほぼ出来上がり。吸音材として、布を適量ユニット裏に詰め込んで、ユニットをシリコンボンドで固定したら完成だ!
流れてくる音は、まさに箱庭的な精緻なもの
スピーカーを駆動するのは、以前キットで買ったトライパス2020を使ったデジタルアンプ。このアンプも箱庭を象徴するかのように自作の木箱に入っている。トップにアクリル板を使って透視できるのが楽しい。さっそく電源を入れてiPodからジャズを流してみると、出てきた音はまさに箱庭サウンド。当然ながら重低音は望めないが、実に小気味よい精緻なサウンドで、モダンファニチャーにも通じる無駄を排除した響きである。
これが、実際の音。透明感があって、個人的にはとても好きなサウンドだ。
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