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キャンベル・キッズの空き缶スピーカー

キャンベル・キッズの空き箱をRe-Born❣

キャンベル・スープには、子どものキャラクターが存在する。男の子と女の子のかわいいキャラクターで、通称はキャンベル・キッズと呼ばれているが、日本ではあまり馴染みがない。日本ならさしずめ不二家のペコちゃん/ポコちゃんのような感じだろう。本国アメリカでは長い間にわたって愛され続け、その出生は1905年というから今年で118歳にもなるご長寿キャラである。

 

 

長年コレクションしていたドールボックスを、ついに…⁉

このキャンベル・キッズ缶は、あるコレクターの方から譲っていただいた貴重なグッズである。人形は入ってないが、缶だけでも歴史を感じさせる趣きがある。特徴はキャンベル・スープ缶をそのままスケールアップしたデザインだ。筒型の箱は蓋が金属製で、それ以外はチップボードのようだ。この筐体を一目見たときから、蓋の上下にユニットが付いた波動スピーカーを作ろうとずっとイメージしてきた。

 

 

スピーカーユニットは、シオヤ無線の12cmフルレンジに決定

波動スピーカーは、スピーカーユニットの裏側から発せられる音波をリング状に反対方向へと送る構造で、両側から発せられた空気は内部でぶつかり合うすることで空気圧を倍増させるしくみだ。音は増幅されて反射ゼロに近い状態で反対側のスピーカーユニットの膜から排出される。この構造が波動スピーカー最大の特徴である。

 

この原理からすれば、スピーカーユニットはなるべく大きいほうが良い。小さすぎると排出しきれなかった音波が跳ね返る率が高くなるからだ。跳ね返りが多いと不必要な共鳴が起こりやすくなり鮮度の高い音を聴くことはできない。こうした理由から口径は蓋に合わせて12cm程度、素材は紙コーンのスピーカーユニットが浮かんできた。ボイスコイルが大型のものは選択肢から除外した。音の反射をできるだけ抑えるためだ。

 

 

フルレンジの12cmクラスになると、スピーカーユニットとしてはそれなりの物量になってくる。手作りスピーカーの王道は8cmと言われるが、製作するエンクロージャー次第で十分な低音を得ることができるのが自作スピーカーの醍醐味である。これは現在でも変わらない魅力の一つだ。

 

一方、12cm以上となると中低域が強化される分、高域が不足気味になりツイーターを追加したくなることが多い。では、高域から中低域までバランス良く鳴ってくれる12cmフルレンジというのはあるのだろうか…? 実は、これがなかなか難しいのだ。10cmフルレンジならパイオニアのPE-101、FostexのFE103…等々、何種類ものユニットを試してきたが、どうしても中低域寄りのセッティングになってしまい、トップシンバルの繊細さや鈴の音をのびやかに鳴らすのは難しい。

 

 

しかし、そうした不満を感じさせないスピーカーユニットは少ないながら実はあるのだ。秋葉原ラジオデパート3階のシオヤ無線が取り扱う12cmフルレンジがそれだ。しかも1本500円とコスパも最高ときている。店内に置かれている他のスピーカーにも共通するのだが、ボイスコイルはどれも小型で、その作りからして昭和の真空管テレビやラジオ、ステレオ用に売っていた製品に違いない。

 

低価格のアナクロ製品だからとバカにしてかかると、侮る葛に倒さる体験をすることがある。この12cmフルレンジがその良い例である。中高域のきらびやかさを持ち合わせているのに低域の不足も感じさせないのだ。さすがにラバーエッジのウーファーと同じレベルとまでは言わないが、最近のニューエイジスピーカーのようにズンズン体に響く人工的な低音ではなく、あくまで昭和のステレオのようにナチュラルな響きに徹していて好感度MAXなのである(笑)。

 

 

このスピーカーの音を聴いていると、中学生のころに友人の家で聴かせてもらったモジュラーステレオ(コロンビア製)のことを思い出す。それまで、ナショナルのラジカセしか聴いたことのなかったわたしは、はじめて聴いたステレオの音にショックを受けた。「燃えよドラゴン」のサントラEPだったと思うが、そこから出てきた音はラジカセとは明らかに次元の違うサウンドだったのだ。

 

古き良き、昭和の時代のステレオサウンド。ティーンエイジャーなら誰もがあこがれた“マイルーム専用ステレオ”の世界へとタイムスリップしたくなったら、ぜひ、以下の動画をプレイしてみてほしい。

 

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