Akasaka Base|オリジナルのオーディオ製品とアメリカ雑貨 アカサカベースでは、オリジナルの高品質なサウンドグッズ(スピーカー、アンプ等)、 トーマ・キャンベルがデザインした世界に例のないアイデアを活かしたメディアアートをはじめ、 大人の秘密基地にふさわしいアメリカ雑貨やコレクターズグッズなどをセレクトして販売しています。

オリジナル小説「秘密の八重歯」第三章 – 12

メンフィスでの3人の密談 翌日、ノエルは午後3時に「メンフィス」へと向かった。店内に入ると、少年Sがいつもの席に座って煙草をふかしていた。   店に入ってきたノエルを見て、Sは左手を上げて「よお!」と合図をした。ノエルは、オーナーにオーダーを告げて飲み物を受け取ると、Sの前の席に座った。  ...

オリジナル小説「秘密の八重歯」第三章 – 7

大切に保管されていた黒海の真珠 オデッサ キヨとノエルは、国分寺駅北口にあるY氏の歯科医院の前でタクシーを降りた。はじめてキヨがこの場所を訪れてから12年の年月が経つが、住宅が増えてはいるものの大きな変化はない。キヨとノエルは、歯科医院の門扉を開けて敷地内に入ると、玄関の呼び鈴を鳴らして院内へと入った。待合室には患者...

オリジナル小説「秘密の八重歯」第三章 – 6

はじめて経験した歯の痛み ある日、少年Sと一緒にヴィレッジの売店で買ったホットドックを囓っているとき、ノエルは左上顎の歯に違和感を感じた。ソーセージを噛んでいるとき、今までに感じたことのない、上顎全体に響くような痛みが伝わったのだ。そのことをSに話すと、彼はこう言った。   [caption id=...

オリジナル小説「秘密の八重歯」第三章 – 5

立川基地拡張計画の影で起こった日米間の摩擦 リチャード家が立川のアメリカンヴィレッジに住みはじめてから2年後の1957年7月、立川基地の滑走路拡張に向けて、特別調達庁東京調達局が周辺を強制測量をした際、基地拡張に反対するデモ隊の一部が、アメリカ軍基地の立ち入り禁止の境界柵を壊し、基地内に数メートル立ち入ったとして、デ...

オリジナル小説「秘密の八重歯」第三章 – 4

ノエルの冒険 立川での新たな出会い キヨの実家では、姉夫婦の赤ん坊が10月に誕生した。山田家にとって念願の男の子である。義兄は結婚を機に務めていた会社を辞め、4月から実家の印刷会社の取締役に就任し、経営から家督までのノウハウを少しずつ伝授されていた。近い将来、父に代わって4代目の社長に就任するのは間違いない。姉夫婦に...

オリジナル小説「秘密の八重歯」第三章 – 3

立川基地にあったアメリカでの生活 キヨとリチャード、そしてノエルの3人は、立川基地(Camp Fincam)のアメリカンヴィレッジで揃って暮らすようになった。リチャードは、立川基地の滑走路を拡張して大型のジェット機が離発着できる軍事ターミナルの建設責任者として、その仕事に精を出していた。   [ca...

オリジナル小説「秘密の八重歯」第三章 – 2

山田家の跡取りをめぐるもう一つの芽 リチャードは、ノエルと久しぶりに会うことが出来て喜んだが、その日の帰り道に、ゆくゆくは息子を立川のアメリカンヴィレッジへと連れ帰りたいとキヨに話した。   キヨは、山田家がノエルを養子にしたことはリチャードには隠していた。もしそれを彼が知ったら、きっと怒り狂って養育権...

オリジナル小説「秘密の八重歯」第三章 – 1

第三章 立川基地での新生活と、愛息子との再会 キヨとリチャードは、4年間住んだワシントン郊外のアーリントンの自宅を引き払い、東京の立川基地にあるアメリカンヴィレッジへと引っ越しを済ませた。結婚から7年が過ぎた1954年10月のことで、キヨは32歳、リチャードは44歳になっていた。   二人とも立川基地...

オリジナル小説「秘密の八重歯」第二章 – 16

ワシントン郊外から、キャンプフィンカムへ ワシントン郊外のアーリントンでの生活に戻ってから、キヨはCIA本部からの司令通り、米国務省での日本語教師の仕事に復帰し、忙しい日々を送っていた。しかし、ノエルのいない毎日は仕事にこそ集中はできるものの、魂の一部が欠けたようで、気持ちがすっきりと晴れることがない。  ...

オリジナル小説「秘密の八重歯」第二章 – 15

ワシントンDC郊外への帰省と仕事への復帰 それから2週間が経ち、キヨはノエルを実家に預けたまま、単身でワシントンへと帰らざるを得なかった。あの厳格な母に、いくら懇願したとしてもノエルを連れ戻すのは不可能に決まっている。ましてや、キヨの知らぬ間に強引に養子にまでしてしまったのだ。兄が戦死してしまい、跡継ぎのいない山田家...

オリジナル小説「秘密の八重歯」第二章 – 14

黒い電話から伝えられた、思いもよらぬ出来事 キヨが横浜の米国領事館でCIAの局員たちの日本語教官に就いてから半年後となる1952年4月、最後のCIA局員が最終テストに合格したのを機に、キヨの日本での任務はようやく終りとなり、ふたたびワシントンに戻るようにとの通達がCIAから送られてきた。2週間の休暇の後、ラングレーの...

オリジナル小説「秘密の八重歯」第二章 – 13

思い出の場所にて、Y氏との6年ぶりの再会 ノエルを実家に預けてからのキヨは、横浜の米国領事館での日本語教師の仕事に精を出した。アメリカで1年間の日本語教育を受けたあと、日本へと赴任してさらに米国領事館で1年間の語学を学んだCIAのスパイたち。厳しい試験をパスしてきた猛者たちの語学力を最終的にチェックし、国としての主権...

Akasaka Base|オリジナルのオーディオ製品とアメリカ雑貨 アカサカベースでは、オリジナルの高品質なサウンドグッズ(スピーカー、アンプ等)、 トーマ・キャンベルがデザインした世界に例のないアイデアを活かしたメディアアートをはじめ、 大人の秘密基地にふさわしいアメリカ雑貨やコレクターズグッズなどをセレクトして販売しています。

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