オリジナル小説「秘密の八重歯」第二章 – 11 2021.05.05 NOVEL ワシントンから羽田への晴れ晴れとした旅路 日本への旅立ちの日、キヨとノエルは夫の運転するマーキュリー8で、自宅のあるアーリントンのブルーモントから、ワシントンナショナル空港へと向かっていた。時間にして、わずか12分という距離である。リチャードが勤務するペンタゴンにも5分以内で行ける場所にその空港はある。  ... 詳しくはこちら
オリジナル小説「秘密の八重歯」第二章 – 10 2021.05.04 NOVEL ひとときの家族団欒、そしてふたたび別居生活へ CIAの語学教育責任者から呼ばれて、新たなミッションを宣告されてから数日後、リチャードからペンタゴンへの転勤が決まったという知らせがキヨの元へ届いた。彼からすれば、これでやっと親子3人そろっての生活ができるという喜びに満ちた報告である。 まさか、キヨが日本に帰国しなけれ... 詳しくはこちら
オリジナル小説「秘密の八重歯」第二章 – 8 2021.05.02 NOVEL ノエルの幼年期にとって大きな存在だったアリス 週が開けて、アリスはベビーシッターの最初の訪問日となる月曜日に、キヨが待つリチャード宅を訪れた。季節は6月の後半ですでに大学は夏休みに入っていたが、キヨは毎日通学して単位をとるための勉学に励んでいた。 [caption id="attachment_... 詳しくはこちら
オリジナル小説「秘密の八重歯」第二章 – 7 2021.04.30 NOVEL 近所に住んでいた“メアリー・ポピンズ” ノエルが生まれてからのリチャード家は、激動の日々だった。リチャードは、アメリカ陸軍航空軍 (U.S.Army Air Forces; USAAF) の所属だったが、1947年9月18日にスチュアート・サイミントンの初代空軍長官への就任が承認されたことで、ノエルが生まれたころには... 詳しくはこちら
オリジナル小説「秘密の八重歯」第一章 – 16 2021.04.22 NOVEL 隕石がもたらすミステリアスなパワー キヨがマークしたMの足取りによって浮上した歯科大学の研究室では、Y氏が拾った隕石をめぐって科学的な分析が行われていた。主にその分析を行っていたのは、研究室で助教授を務めていたTだった。Tは物理学にも精通しており、医療はもちろん、その研究分野はサイエンス全般と幅広かった。 &nbs... 詳しくはこちら