「秘密の八重歯」が書籍として発売されます❣ 2021.08.23 NEWS 『秘密の八重歯』上巻は2021年8月28日発売‼ アカサカベースのブログで連載してきたオリジナル小説『秘密の八重歯』が、ついに書籍として発売されることになりました! 上巻は2021年8月28日(土)、下巻は9月28日(火)の発売を予定しています。Amazonをはじめ、全国の書店でも取り寄せ可能です。 ... 詳しくはこちら
オリジナル小説「秘密の八重歯」第五章 – 11 2021.06.24 NOVEL Yナンバーのフォードムスタング 少年Sのショッキングな死の報せを聞いた翌日、賭博師Oの家の庭には、大きな黒い外車が駐まっていた。Yナンバーのフォードムスタングだ。居間のソファには、黒い帽子の男とOが向かい合って話をしていた。 [caption id="attachment_7066" align="alignn... 詳しくはこちら
オリジナル小説「秘密の八重歯」第五章 – 2 2021.06.16 NOVEL 現金抜き取り現場のトリック SがセンパイO宅の居間へ入っていくと、Oは“おつかれさん”と声をかけて居間のソファへと導いた。ソファにはすでにノエルが座って待っていた。Sがノエルの横に座ると、Oは対面の椅子に腰を掛けて話しはじめた。 「この間のアジトの件だが、やはり短期間で用意するのは難しい。仮に庭付き... 詳しくはこちら
オリジナル小説「秘密の八重歯」第四章 – 8 2021.06.06 NOVEL 盆の月に羽ばたいた青い鳥 8月の現金輸送車の追尾は23日に行うことになった。何故なら、25日が日曜日で東芝の給料日が前倒しになるのを事前に調べて知っていたからだ。給料日の確認は簡単である。東芝の社員を装って経理部に電話をすれば簡単に教えてもらえたし、給料日に合わせてチラシを刷る印刷会社や生協、商店街ならどこでも知って... 詳しくはこちら
オリジナル小説「秘密の八重歯」第四章 – 7 2021.06.04 NOVEL 練馬から送られてきた、まさかの手紙 少年Sは、警察にマークされるほどの札付きのワルだった。昨年だけでも2月、3月、6月に補導されており、保護観察処分の身であったが、実際にはその処分がおりてはいても有名無実化されて自由奔放に振る舞っていた。父親が白バイ警官だったこともあるだろう。1968年5月には、強盗容疑で昭島署に逮... 詳しくはこちら
オリジナル小説「秘密の八重歯」第四章 – 5 2021.06.02 NOVEL 脅迫文とテレタイプの奇妙な符合 1968年6月に起こった横須賀線爆破事件は、日本の警察だけではなく、アメリカ大使館をはじめ在日米軍にとっても無視できないものだった。なかでも、この犯行を全学連などの過激派によるものと見ていたCIAでは、日米安保条約に反対するデモから在日米軍を巻き込んだテロへと活動が発展することを最も危... 詳しくはこちら
オリジナル小説「秘密の八重歯」第四章 – 3 2021.06.01 NOVEL 3人によるはじめての秘密工作 Oを始めとする3人の入念な準備のうちに、4回目の多摩農協脅迫事件が1968年6月25日に実行されるが、その直前となる6月20日に府中火葬場の裏の空地にあったバス会社の小屋が放火されて全焼する事件が起こった。その翌日の6月21日には、多磨霊園のなかでツツジが焼かれる不審火も確認されている。... 詳しくはこちら
オリジナル小説「秘密の八重歯」第四章 – 2 2021.05.31 NOVEL 突然起こった列車爆発事件 ノエルと少年S、センパイOがクルマから多摩農協を視察したのと同じ1968年6月16日、世間を騒がせる事件が起きていた。横須賀線電車爆破事件である。横須賀線の上り列車、横須賀発東京行きが大船駅手前に差しかかったとき、前から6両目の網棚に置かれていた荷物が突然爆発したのだ。この爆発で32歳の男性... 詳しくはこちら
オリジナル小説「秘密の八重歯」第三章 – 14 2021.05.27 NOVEL 明かされた賭博師の意外な素性 3つの銀行の現金輸送車の追尾は、主に給料支給日である25日に行われた。当初、センパイOがターゲットにしていた府中の東京競馬場の現送車は、早い段階で候補から外された。 現送車を襲撃するには、輸送ルートが人目の多い道であること、ダービー当日は朝から見物客が行き交っており、犯... 詳しくはこちら