Akasaka Base|オリジナルのオーディオ製品とアメリカ雑貨 アカサカベースでは、オリジナルの高品質なサウンドグッズ(スピーカー、アンプ等)、 トーマ・キャンベルがデザインした世界に例のないアイデアを活かしたメディアアートをはじめ、 大人の秘密基地にふさわしいアメリカ雑貨やコレクターズグッズなどをセレクトして販売しています。

「秘密の八重歯」が電子書籍になりました❣

『秘密の八重歯』がKindleで出版されました‼ トーマ・キャンベル著の『秘密の八重歯』が、Amazonの電子書籍 Kindle版として出版されることになりました。すでに書籍として発売されてきた『秘密の八重歯』でしたが、電子書籍でも読みたいという皆様のお声にお応えして、ついに2022年12月14日よりK...

オリジナル小説「秘密の八重歯」第五章 – 15

三多摩地区で刻まれた、いちご白書 三億円事件の捜査が暗礁に乗り上げるなか、警視庁では三多摩地区一帯に2,000人もの警察官を導入してローラー作戦をかけ、アパートやマンションを含めたすべての入居者への聞き込み調査を実施した。警察が重きを置いたのは、10代後半から20代までの学生や若者たちである。三億円事件の捜査という名...

オリジナル小説「秘密の八重歯」第五章 – 14

世紀の完全犯罪に隠されていた極秘工作 いつの日か、少年Sと約束した話をノエルは思い出していた。大きなヤマを越えて、すこし大人になったら、海岸沿いの家に住んでバーでも始めるよ・・そんな話だったと思う。もし、そのときは、アメ車に乗って遊びに行く約束をしたのだが、そんな夢もSの死で叶わなくなってしまった。   ...

オリジナル小説「秘密の八重歯」第五章 – 13

憧れのレーサーの死、そしてクロスロードへ 親友の少年Sの死から、ようやく精神的に立ち直ったノエルは、レーシングチームに通って見習いとしての仕事に精を出す傍ら、ジムで筋力トレーニングに励んでレーサーとしての鍛錬を積んでいた。しかし、1969年2月12日、ノエルにとってふたたびショッキングな出来事が起こる。  ...

オリジナル小説「秘密の八重歯」第五章 – 12

昭和の名刑事、平塚八兵衛が投入される 警視庁の特別捜査本部では、捜査員195人を動員して捜査にあたったが、1968年内中の事件解決には至らなかった。改造白バイ、盗難カローラ、現金輸送車を始めとする大量の遺留品からは、犯人逮捕へと結びつく有力な手がかりは得られなかったのである。   遺留品の中には、レイン...

オリジナル小説「秘密の八重歯」第五章 – 11

Yナンバーのフォードムスタング 少年Sのショッキングな死の報せを聞いた翌日、賭博師Oの家の庭には、大きな黒い外車が駐まっていた。Yナンバーのフォードムスタングだ。居間のソファには、黒い帽子の男とOが向かい合って話をしていた。 [caption id="attachment_7066" align="alignn...

オリジナル小説「秘密の八重歯」第五章 – 10

あまりにも急過ぎる仲間の死 事件から5日後の1968年12月15日深夜、少年Sは恋ヶ窪の戸倉にある自宅の2階で、父親が以前購入して隠し持っていた青酸カリを飲んで中毒死する。死因は自殺とされるが、今持ってこの事件にはいくつかの疑問符が残されている。   Sが中毒死をする日の昼過ぎ、警視庁立川署の捜査員2名...

オリジナル小説「秘密の八重歯」第五章 – 9

残された大量の遺留品 警察では、事件発生から都内全署に緊急配備指令を敷いた。更には、神奈川、山梨、埼玉、千葉にも検問を設けたが、犯人逮捕には至らなかった。この影響で首都圏の交通は完全に麻痺してしまい、収拾が付かない事態に陥ったため、午後1時から3時44分にかけて、次々と緊急配備を解除せざるを得なかった。  ...

オリジナル小説「秘密の八重歯」第五章 – 8

初動捜査の遅れを突いた完全犯罪 午前9時32分 一足早く西元町の笹薮を出発したノエルが運転する濃紺のカローラは、大雨の続く西元町の細い道から元町通りへと抜けようとTの字に差しかかった。その時、造園業を営むH親子が病院へと向かう途中のクルマと危うく衝突しそうになっている。   [caption id...

オリジナル小説「秘密の八重歯」第五章 – 7

世間をアッと驚かせた、鮮やかすぎる強奪劇 午前7時30分 賭博師Oとノエル、少年Sの3人は、Oの自宅を出て府中方面へと向かった。ノエルが運転するスカイライン2000GTの助手席には、白バイの制服の上にレインコートを羽織ったSが乗っている。 Oは、工事用作業着の上にレインコートという出で立ちで、トラックのいすゞエル...

オリジナル小説「秘密の八重歯」第五章 – 6

犯行の影に隠れていた知られざる工事車両 1968年12月10日の午前零時過ぎ、ノエルと少年SはふたたびセンパイOの家へと到着した。家の庭には、工事用の小型トラックが駐まっている。その荷台には、立入禁止の看板が4つ載せられていた。いつ、どこで、どうやってこのトラックを調達したというのか? そのあまりの準備の良さに2人は...

Akasaka Base|オリジナルのオーディオ製品とアメリカ雑貨 アカサカベースでは、オリジナルの高品質なサウンドグッズ(スピーカー、アンプ等)、 トーマ・キャンベルがデザインした世界に例のないアイデアを活かしたメディアアートをはじめ、 大人の秘密基地にふさわしいアメリカ雑貨やコレクターズグッズなどをセレクトして販売しています。

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