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裏シティポップ街道を行く 〜シティポップの隠れ名盤〜 その2

いしだあゆみ「いしだあゆみ」

「裏シティポップ街道を行く」の第2弾として紹介するのは、ふたたび、いしだあゆみのアルバム。前作は、アルバム全体の編曲と演奏をティン・パン・アレーが行った1977年の「アワー・コネクション」で、現在ではアナログ盤が高値で取り引きされるくらいの人気となっているが、今回紹介するのは、アルファレコードに移籍してから1981年に放った、本格的なシティポップ路線を打ち出した意欲作だ。

 

 

このアルバム、和服姿のいしだあゆみのカバーデザインから、演歌調のアルバムを連想しがちだが、内容的には、前作の方向性を保ちつつも、より完成された都会的でアダルティーな雰囲気に満ちた作品に仕上がっている。前作「アワー・コネクション」では、ティン・パン・アレーが好き勝手にアレンジを施した、やや実験的と思える曲も含まれていたが、今作ではあくまでソフト&メロウな聴き心地の良さに徹した曲がスムースに続いていく。

 

アルバム10曲中7曲の編曲を井上鑑が担当しており、スタジオミュージシャン・グループとして活躍していたパラシュートのメンバーによる演奏を聴いて最初に思い浮かんだのは、同じ年に発売されて大ヒットした寺尾聰の「リフレクションズ」である。シティポップの定義は色々と分かれるが、個人的には日本版AORの完成形として大きな金字塔を打ち立てた作品だと思っている。

寺尾の作品も歌謡曲的な親しみやすいメロディーが特徴だったが、このいしだあゆみのアルバムにも同様な作品が揃っている。それらの作品が都会的な印象へと味付されているのは、やはり井上鑑によるアレンジの力が大きいと言わざるを得ないだろう。

 

松任谷由実による作詞が4曲含まれ、井上鑑の手腕が最大限に発揮された今作を最後に、いしだあゆみのアルバムは制作されていない。タイトルは自身の名前だけということから察するに、はじめから最後のつもりで制作されたアルバムだったのかもしれないが、いずれにせよ一つの到達点だったのは間違いないだろう。「アワー・コネクション」と並んで、このアルバムもシティ・ポップの隠れ名盤として多くの人に評価される日が来るのもそう遠くはないだろう。寺尾聰のあの雰囲気が好きな人にもオススメです♬

 

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