レコードの針飛びを治してみよう!
せっかく買ったレコードが針飛び! でも、大丈夫‼
世はレコードブームである。音楽をサブスクで聴くのが当たり前の今だからこそ、お気に入りのアーティストくらいはアナログ盤で聴きたい……。あるいは、CDへの買い替えで手放してしまったレコードだけれど、その良さをあらためて知ったので、もう一度手に入れたい……という人もいるだろう。私の場合は、年とともに昔の懐かしい邦楽が聴きたくなり(若い頃は洋楽オンリーだった)、目当てのものをアナログで見つけたら即購入(但し、一枚数百円まで)というパターンだ。
つい2〜3年前には、100円の中古レコード漁りにハマって、一度に10枚、20枚と買って帰る日々を続けていたら、いつの間にか部屋中がレコードだらけになってしまったことがあった。こうなると聴くのが追いつかずに整理が一向に進まない状態になってしまう。とにかく置き場に困るし、そのまま放置しているとレコードのためにも良くない……ということで、ついに決心して業者さんにまとめて引き取ってもらうことにしたのだった。現在は、レコード置き場にも余裕ができたので、気に入ったものから少しずつ買い直そうと思い立ち、ふたたびヴァイナル熱が再燃しつつある。
レコード盤の針飛びは、アナログな治療が有効
今日、中古で買ったレコード(タモリの「ラジカルヒストリーツアー」)が針飛びするので盤面を見てみると、案の定なにかのゴミが固着しているのを発見した。軽く指で擦ってみるとゴミが溶解しそうなので何とかなりそうだ。この時、一度にゴミが取れることもあれば、しぶとく溝にこびり付いて取れない場合もある。
そんな時は、レコードの溝と平行に爪で軽くゴミを擦るように撫でてあげると、ゴミが摩擦で溶け出して徐々に小さくなっていくはずだ。ある程度まできれいになったら、最後にレコード用の埃取り(無い場合は柔らかめの布)にアルコールを少量染み込ませて拭いてあげれば、それで作業は完了。アナログ盤というだけあって、作業自体も超アナログである。(実際にやられる場合は、自己責任でお願い。責任は負えないのでご注意を)
さて、問題の箇所を再生してみると、何事もなかったかのように針がトレースしていくのを確認。処理した箇所のノイズもなく、どうやら作業は上手くいったようだ。このように、難なく成功する場合もあれば、いくらやっても針飛びが解消されないこともある。その場合のほとんどは盤に深いキズが付いているケース。本来トレースすべき場所を、針がキズに沿って移動してしまうため針飛びしてしまうのである。
こんな時は、荒療治だが裁縫用の細い針などで、本来の溝に沿ってキズの箇所をやさしくトレースしてあげるのを数回くり返すと、ミクロレベルのゴミが取れるためか針飛びが治ることがある。但し、針飛びは治せても“プツッ”というノイズまでは消せないことが多いので、それを覚悟して行う必要がある。
中古レコードと長く付き合うには、おおらかな気持ちでやさしく接してあげるのが大切だ。愛情がこもっていれば料理も美味しくなるのと同様、大切に手入れしてあげれば、きっとレコードは復活するはずだ。それから、レコードの素材である塩化ビニールは、あなたが思っている以上に丈夫だということも付け加えておく。なにせダイヤの針で何百回聴いてもそう簡単には擦り減らないのだから。擦り切れてプツップツッとノイズが入るレコードというのも、なかなか乙なものです。
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