アカサカベースが選ぶ、秘蔵の名盤 第12話
Bread 「Baby I’m a Want You」
好評の秘蔵の名盤シリーズ、今回紹介するのは1972年に発売されたアメリカのソフトロックバンド、ブレッドの4枚目となるアルバム「Baby I’m a Want You」。1969年にレコードデビューしたブレッドは、メンバー全員が作詞作曲できるスタジオミュージシャンで固められていることからも分かるとおり、かなりの実力派である。アルバムを出すごとにヒット曲も増えていくが、その人気を不動のものにするのが今回紹介する「Baby I’m a Want You」だ。
なにせ、アルバム1枚の中に4曲の全米トップ40のシングルを含んでおり、アルバムも全米3位の大ヒットを記録し、1973年のグラミー賞ベスト・エンジニア・レコーディング部門にノミネートされるなど高い評価を受けている。ブレッドが奏でる曲は、そのどれもがメロディアスでコーラスも美しい。中期ビートルズや初期ビージーズを思わせる親しみやすいサウンドが特徴だ。
日本では、なぜかあまり知られていない彼等だが、ガロが1972年にカバーしたり、斎藤誠も2003年にカバーするなど、アルバムタイトルにもなっている「Baby I’m a Want You」は、隠れた名曲といっていいだろう。L.A.の海岸をクルマでドライブしながら聴くにはピッタリだ。
続く「Down on My Knees」は、初期ビートルズのアップテンポな曲をイメージさせるノリの良いリバプールサウンド。続く「Everything I Own」では、甘いヴォーカルのAメロから徐々にテンポが上がっていき、キャッチーなサビへと続いていく絶妙な曲構成が光る。メローな曲の後には乾いたロックサウンドを挟み、その次はまた甘いメロディーといった具合に、変幻自在のサウンドを聴かせるあたりは、実力派ミュージシャンがそろったバンドならではの余裕を感じさせる。
ブレッドは合計6枚のアルバムを残して解散するが、ベストアルバムだけでも各国で8枚も発売され、オリジナルアルバム以上にヒットするなど、とにかく名曲をたくさん残している。ひとまずオリジナルアルバムから聴くなら、この4枚目の「Baby I’m a Want You」は最適な一枚なので、ぜひ一度聴いてみてほしい。
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