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昭和の銘スピーカー SP LE-8Tのレプリカを作る‼ -3

LE-8Tの生写し⁉ Fostex FX120 が届いた

オークションで購入したスピーカーユニット、Fostex FX120が届いた。箱入りの未使用品で封を開けてみるとウレタンエッジの破れもない状態でホッとした。エッジを触ってみると、しなやかというより、いかにも脆そうなフニャっとした触感で、蒸し暑い気候には向いてないだろうと実感した。梅雨のない北海道で使用し続ければ長持ちするのだろうが…。

 

 

バッフルを黒に塗装してユニットを合わせてみると⁉

バッフルとなるラワン材につや消し黒のスプレーを吹いて、届いたばかりのFX120を合わせてみたのがこの写真。ユニットの質量は大きく、Fostexが推奨するエンクロージャー容量ともほぼ同じサイズなのだが、堂々たる存在感を放っている。マグネットが強靭でとにかく重いのだ。

 

 

エンクロージャーを組み立ててウォルナットに塗装

次は切り出したラワン材を組み立てる作業だ。今回は、接着面はすべて45°カットしているので、接着には少々時間を要した。タイトボンドを薄く塗って外側にはみ出さないように接着。はみ出してしまうと塗料の浸透が悪くなるからだ。バッフル面、裏面がぴったり収まるように注意しながら接着して一晩乾燥させた。

 

 

エンクロージャーの接着が済んだら、次はウォルナットに塗装していく作業だ。天気が曇っていたので雨に降られるのを想定して室内での作業を選んだ。床に新聞紙を敷いて塗装していくのだが、注意すべきは垂れた塗料が新聞紙に貼り付いてしまうこと。水性塗料は浸透性が良く作業がスムーズに運ぶため、ついつい急いで塗装しがちになる。

 

この作業は一面ずつ塗装していき、その面が完全に乾燥してから次の面へと進むのが得策だ。今回使用した、水性ウッディガードは防滴のために微量の油分が混ざっているのでステインとは別物と思ったほうが良い。水性ニスのように乾燥途中でベトつきが生じるのだ。

 

エンクロージャーにバッフルを組み込んでみた‼

エンクロージャーの塗装が乾いたので、さっそくバッフルをはめ込んでいく。内寸はバッフル外径とジャストサイズとなるように設計している。そのため、外枠を広げながらはめ込む必要がある。薄いスクレーパーがあると便利だ。

 

ユニットのFX120は外枠の金属フレームが厚く作られている。そのため、サランネットを取り付ける際には1.8cm程度の深さが必要となる。内部の空気容量がけっこうスポイルされてしまうが、デザイン上の観点から…そこは仕方のないところだ。

 

 

サンスイ SP LE-8Tは、サランネットを固定するためにバッフルの四角に三角形のビス受けが取り付けられている。細い木ネジで固定されているのだ。今回のレプリカには、ユニットのフレーム厚とほぼ同じ厚みがある木片を接着するつもりだ。

 

 

将来的なエッジ交換に備えて、ユニットが簡単に取り外せるよう内部配線にはファストン端子を使用することに決めた。2ピンのターミナルと合わせてアマゾンから注文すると、翌日にはパーツが届いた。以前は秋葉原まで買いに行っていたのだが、まとめ買いなら実店舗と価格は変わらない。便利になったものだ。

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