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バスキアの大型画 額装プロジェクト❣

ジャン=ミシェル・バスキアの絵を額装!

今回は、バスキアの絵(キャンバス プリント)を額装するプロジェクトの話。27歳の若さで1988年に夭逝したバスキアは、1960年にニューヨーク市ブルックリンで生を享けた。もし生きていれば還暦を迎えており、年を重ねたバスキアがどのような作品を創作していたかを想像するだけでも、さまざまなイマジネーションが湧いてくる。既に20代で作風が確立されていただけに、熟年期ともなればまた違ったアプローチで作品を描いていたのではないだろうか。

 

 

大型キャンバス地のプリント画を額装するには?

この絵は大型で、W1,400×H700という原画のようなサイズ感である。プリントとはいえ実物はかなりの迫力だ。プリントのキャンバス地を生かして、額に収めるのではなく表面はむき出しのままフレームにして壁面に飾るつもりだ。現代美術を展示している美術館では、このようにむき出しで展示されているケースも多い。もともと壁面と一体化した絵画(一種の壁画)として描かれている絵の場合、外枠は必要ないのである。

 

 

絵の断ち切りに合わせてフレームを制作

まず、最初の工程として、絵のサイズに木材をカットしてフレームの骨組みを制作。外側の木を斜め45°にカットして端部を接着すると90°の直角になるのでその手法を使ってみた。タイトボンドで仮止めした後、フレームの四隅にL字金具を内側から固定する。次に、フレームの強度を高めるために真中に2本の木をサンドイッチさせ、タイトボンドで仮止めした後、木ネジで外側から木を固定した。これで、絵の土台は完成だ。

 

 

 

次は、出来上がったフレームにキャンバス地のプリントを引っ張るようにして釘で打ち込んでいく作業。あらかじめフレームに両面テープを貼っておき、そこに絵を仮止めをして釘を打ち込んでいくのだが、今回のように断ち切りでフレームを制作した場合は、絵がフレームにぴったり収まるように固定しなければならないので、すこしだけコツが必要である。両面テープの仮止めは必須だろう。

 

絵をフレームに固定できたら、額装は完成!

試行錯誤しながら、釘を打ち込んでは位置の微調整をくり返し、なんとか絵の固定は終了。バックパネルは使ってないので額全体の重量はごく軽いため、壁面への設置は両面テープ付きのフックを2個使ったが、翌日には落下していたので、外壁用ボンドで補強すると今度はしっかり設置することができた。飾ってみると、大型のパネルなのでなかなか迫力がある。殺風景だったマンションの玄関ホールがカラフルになり、NYの地下鉄の一角のような空間に様変わりした。

 

 

絵の役割は大きい、あらためてそう感じさせる瞬間であった。ただし、共有スペースの場合は飾られる絵の選択はなかなか難しいものだ。絵は当然のごとく好き嫌いが分かれるし、今回のバスキアのような絵の場合、見る人によってはただの落書きのように見えて不快に思う人もいるかもしれない。

 

空間と絵画との関係について考えさせられる

2019年にLAへ行ったとき、ファーマーズマーケットの廊下にさりげなく飾られている絵画は抽象画だったが、それはその空間にあるべくしてあるような絵画だった。花を飾るように万人に受け入れられる絵画とはどんなものなのだろうか・・。おそらくそれは、人物や風景のように具体的な絵などではなく、描かれている世界に特定の意味を持たない(あるいは感じさせない)絵になってしまうのではないだろうか。

 

 

「空間と絵画の調和」というのは、絵画が置かれる場所とそこを取り巻く人々との関わりから生まれるのであり、鑑賞を目的とした美術館とはあきらかに異なる。ましてや意図をもった看板でもないわけで、その空間と同化して自然の一部にならなくてはならないのだ。

 

個人宅であれば好きな絵を飾れば良いのだが、共用スペースに飾る場合は、当たり障りのない絵になりがちである。しかし、そんな絵では飾る意義も感じられないし、飾っても喜ばれることはないだろう。今回のプロジェクトを通じて、「空間と絵画の調和」という側面に気付かされた。美術の奥深さについてあらためて考えさせられる体験だった。

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