ショートストーリー“謎の音盤UFO” 第2話
イギリスの秘密組織に察知されていた“謎の音盤UFO”
夢か現実か判断できないなかで“わたし”が目の当たりにした謎の音盤は、イギリスのとある秘密機関にもキャッチされ、数日後には未確認飛行物体として厳しい監視下に置かれていた。
表向きは映画製作会社という仮の姿を持つその秘密機関は、宇宙からやって来る侵略者に備えて、いつでもそれに対処できるよう厳しい防衛訓練を積み重ねていたのだ。
最新のコンピュータ設備をはじめ、月に設置された秘密基地、地球の静止軌道と移動軌道上に配備された偵察衛星、海底を自由に行き来できる潜水艦などを駆使して、高度な地球防衛体制を築いている。そう、この組織は…水面下では何度も宇宙からの侵略者たるUFOの侵略を未然に防いでいるという恐るべき機関なのだった。
それにしても、あの謎の音盤たちは、いつ・どこから・何のためにこの地球上へとやって来たのか? 秘密機関の偵察機から見る限り、あの音盤たちが地球に害を及ぼそうとする気配はなさそうだ。しかし、その目的がはっきりしないのなら、早めに地上から追い払うなり、それでも大気圏内から離れないのならば、いっそのこと木っ端微塵に撃ち落とすなりしたほうが良さそうだ。
最高司令室では、この目障りかつ・耳障りな音盤UFOへの対応をめぐって揺れに揺れていた。イギリス国内では、“わたし”と同じように音盤UFOの目撃情報が徐々に増え始め、とくにビニールジャンキーと呼ばれるレコードフリークの間では、あの黒い物体を神格化する者まで現れ始めたのである。
このまま放っておけば、音盤UFOに次々と人間たちが洗脳されていき、その信者からカリスマでも現れようものなら、たちまちそこを中心に大規模な保全運動が始まってもおかしくない……そんなムードまで漂いはじめてきたのである。
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